俺は、大智と一緒に
登校していた。


「はあ~。しっかし、
通勤ラッシュは辛いなあおい」

大智が横で大きな溜め息を
つく。

「朝っぱらから、親父くせぇこと言ってんじゃねぇよ」

「んだよ飛雄馬。
クールぶりやがって。
こっのぶりぶり!」

「るせぇよ馬鹿(笑)」


ったく、馬鹿大智

俺は何となく斜め前に視線をやる。


…ん?ーーー


あれって…

俺は、その視線の先に
いる、ちっこい女の
そばに思わず歩み寄った。



「あれ?桜山じゃん。」