「唄~、ママとパパは先に体育館
行ってくるから~!もう菜緒の両親も
行ってるみたいだし~!」
と、もう靴箱付近に居るママが
あたしに手を振って声をかけてくる。
相変わらずでかい声…
「うーん!分かったーーー!」
あたしも手を振って返事する。
「でっけー声だな。お前」
え?…
振り向くと、若干茶がかった髪で
目は大きくてまつ毛が長く
鼻が高い男子生徒がポケットに
手を突っ込んで立っていた。
背も高い…
ニカッとはにかんでいる。。。
ドキッ
まあ、、、いわゆる…イケメン
しかもかなりの…
「お前の家では毎日が応援合戦みたいな
感じなんだろうな(笑)」
注)応援合戦…体育大会などで
学年単位やクラス単位で
行う競技であり、BGMに併せて歌う、
踊る、組体操等、多様なパフォーマンス
をしチームやクラスを応援するものである。
「・・・っは、はあ~?
んなわけねーよ!ばーっか!」
あたしは、こいつにあっかんべーってした。
(もうイケメンからこいつに変わってる↑)
横で菜緒が笑ってる。
こいつもケラケラ笑ってる。
「っはっはっは(笑)っまぁ、この学院にも
小学生が入ってきたみたいだな。おもしれえ。
サザ○さんのワ○メちゃんみたいなパンツでも
履いてんだろうな。ガーキ(笑)んじゃな」
そう言うと彼は、その場を立ち去って行った。
「っな!何よー!初対面のくせに!
あたしのパンツはワ○メちゃんみたいな
オムパン(おむつみたいなパンツ)じゃなくて
ちゃんとした黒パンじゃーーー!!それに
お前だって小便小僧みたいな立ち方してるわ!
ばーーーーか!」
そうあいつの背中に叫ぶとあいつは、
わざと足がすくんだフリをした。