devil crown。
悪魔のようで人間に近い、悪魔。
魔王の使いで、案内人の呪文で召喚される。
風で案内人のフードは捲れ、異様な黒い模様が顔を覆っていた。

「案内人‥君‥」

僕は目を丸くして、戸惑いを隠せなかった。
勿論、スペードの騎士もだ。

「貴方は‥」

片手に握り締めていた剣をからん、と落とした。
最初とスペードの騎士の表情が違っていた。
知り合いとか‥?

「貴方は‥次期国王、ジョーカー」

その直後、スペードの騎士は舌打ちをしながら呟いた。
次期国王‥
案内人はデビルクラウンを解除し、スペードの騎士の目の前に軽く足を運んだ。