「私を日本に連れて行く時ね、彼から社長、相当言われたみたいで」 思い出し笑いをする様に、美由は表情を緩める。 「絶対に無理をさせるな。風邪を引かせたら、お前が責任持って看病しろとか」 「あっ!?」 だから、いつかの夜、電話で“美由が倒れたら看病する”みたいな事、言ってたんだ。