社長の彼とあたしの最後の恋愛



「亜美に見せたいだの、食べさせたいだの、連れて行きたいだの…」


そう言いながら、美由は笑った。


「それでね、ちょっと意地悪したくなっちゃって」


「意地悪?」


「そうよ。仕事もしないで、ただ愛されて暮らしてるだけのあなたが、無性にムカついたの」



…あたし、そんな風に思われてたんだ。