だんだん、朦朧としてくる意識の中で、あたしは叫んだ。 「バカな事言わないで!急がなきゃ!車を出してもらう様に、頼んでくるからね!」 走って出て行く美由の後ろ姿を見ながら、あたしは意識を失った。 美由、あなたって、案外いい人なんじゃん。 そんなに必死になってくれるなんて、ちょっと意外…。