社長の彼とあたしの最後の恋愛



「この方が?」


美由はそう言って、あたしを上から下まで眺めた。


その感じが、妙に見下してる様でムカつく。


それに洸輝も、今、あたしを忘れてたでしょ?



「社長、お疲れのところ申し訳ないんですが、一応、打ち合わせを…」


「そうだな。亜美、ごめん。お前、助手席に座ってくれるか?」


「う、うん…」


だから、この人は誰なのよ。