社長の彼とあたしの最後の恋愛



イヤな人だけど、今は来てくれて良かった。


「ちょっと、お腹が痛くて…」


「大丈夫?顔色悪いわよ。待ってて、社長呼んでくる」


「ダメ!!」


思わず、美由の腕を掴む。


「どうして?亜美さん、尋常な感じじゃないわよ?」


「足手まといに、なりたくないの…。ごめん、美由さんタクシー呼んで?」


そう言った時、あたしは太ももの辺りに、生温い感触を感じた。