社長の彼とあたしの最後の恋愛



「待ってよ。美由さんが行ってくれるんでしょ?だったら、洸輝はここに居ればいいじゃない」



「そういう訳にはいかないんだって。これは、仕事なんだよ」


ウンザリとでも言いたそうに、洸輝はあたしの手を払いのけた。



「何で…。何で行くの?」


「亜美、いい加減にしろ」


そう冷たく言い放って、洸輝は部屋を出て行った。