こんな、海外でもバリバリに働ける人を前に、とても胸張って言えない…。 そんなあたしに、美由は呆れたのか、何も言ってこない。 と、その時、洸輝が駐車場から戻ってきた。 「ダメだ。やっぱり会社に忘れてきたかも」 「じゃあ、私が取りに行きます」 「いや、オレも行くよ」 えっ? 洸輝、また行っちゃうの? 「あれ、今日中にオレが判ついて、送らないと間に合わないから」