迎え!? 「ロータリーで、社用車が待ってるはずなんだよ」 足早な洸輝に遅れまいと、あたしは小走りになる。 最近、忘れ気味だったけど、洸輝は社長だったんだよね。 ちゃんと会社から、迎えが来てるからって、驚いてる場合じゃない。 「あっ、社長!こちらです」 「ありがとう。美由(みゆ)。待ったか?」 「いいえ。そんな事は、気になさらないでください」 ん? 誰? 高級外車の側に、見た事のない美人な人が立っていた。