洸輝は忘れ物をしたとかで、駐車場へ行っている。 ほんの少しの間でも、美由と二人きりだと思うと、ムカついてしょうがない。 「社長は、新しいプロジェクトで、毎日お疲れだから…」 「だから、分かってますって!あなたに、いちいち、そんな事を言われたくないの」 つい、声を荒げたあたしに、美由はバカにした様に鼻で笑った。