すっかり、日付は変わってるのに、こんな時間にどこ行ったの? ドキドキしながら、ベッドを降りると、部屋の外から声が聞こえてきた。 「……美由も、体には気をつけろよ?」 美由? こんな時間に、あの人と電話をしてるの? 耳をすませば、いつになく上機嫌の洸輝の声がする。 「ああ、分かってるよ。もし美由が倒れたら、オレが看病してやるから」