「婚約も、解消するって事?」 もう、泣きそう…。 自分で自分の声が、震えてるのが分かる。 「婚約までは、解消するつもりはないよ。ただ、結婚は待って欲しい」 「うん…」 ほんの少し、ホッとした。 良かった。 まだ、ギリギリの所で、洸輝と繋がっていられる。 「あたし、出て行った方がいいかな?」