「帰ってきたら、いないからさ」 スーツを脱いだ洸輝は、また違ったカッコ良さがある。 「別に…。それより洸輝はどうなの?何で、家にあの人を連れて来るのよ」 「あの人って、美由の事か?」 そもそも、呼び捨てにするのも変じゃん…。 「ああ。あいつは、どうしても仕事上のパートナーだから」 「気安く、“あいつ”とか、“美由”とか呼ぶのね」