「あっ、お帰り亜美」 「お帰りなさい、亜美さん」 何で!? 何で、美由がここにいるの? 「どうしたんだよ、ボーッとして」 「あっ、えっと…。何で美由さんが?」 いつから二人きりなの? 「見れば分かるだろ?仕事だよ」 確かに、テーブルの上には、書類が山積み。 「こっちの方がはかどるって、社長が言われたんで」 美由は微笑むと、バラけた書類を整え始めた。