結局、何にも成長してない…。



溢れる涙を気付かれたくなくて、あたしは布団を被って、声を押し殺して泣いた。


洸輝の帰国を、あんなに心待ちにしてたのに…。


一緒にいられれば、今度こそ幸せいっぱい、って思ってたのに…。



あたしは最悪な事に、洸輝の帰国を、全然喜べないでいたのだった。