洸輝は、あたしを抱いた後も、今までなら、ずっと側にいてくれた。 だけど、10ヶ月の間で、人は変わるものなの? 今夜の洸輝は、さっさとベッドから離れて、書類に目を通してる。 時々、携帯を気にしながら、どこかへメールを送ったり…。 そんな洸輝を、あたしは少し朦朧とする頭で、布団の中から見つめていた。 「洸輝、そんなに仕事が忙しいの?」