社長の彼とあたしの最後の恋愛



「…という事です」


「ありがとう。やっぱり、美由がいてくれると助かるよ」


「いえ…」



何、甘い空気出してるのよ?


「やっぱり、オレがヘッドハンティングしただけあるよな」


えっ!?


ヘッドハンティング!?

「ご期待に沿える様に頑張ります」


ちょっと、ちょっと!


二人で微笑み合って…。

あたしは、目の前の景色より、ルームミラー越しの二人しか、見えていなかった。