立川と渡辺が
こっちに気づいた。
立川が渡辺を
壁にそっと寄りかからせ
こっちに歩いてきた。
『…よう』
なんか、動揺してんな。
「ずいぶん大胆なんだな、
お前」
『ま、まあな』
照れくさそうにしている。
あんな光景見られたら
そりゃ恥ずかしいか。
『でも俺、
見られたのがお前で
よかったよ!
お前、口かたそうじゃん』
こないだ初めて
まともに話したばっかりの
人間を
よく「口かたそう」などと
判断できるな。
「まあ・・・
誰にも言わねえけど」
『さんきゅ~!
やっぱ
松島っていいヤツだな!』
いいヤツっていうか…
言いふらすと
渡辺が困るしな。
