Fluorite 〜光〜




けーちゃんは私を落ち着かせるように、ゆっくり頭を撫でながら話してくれた。

けーちゃんの言葉がすーっと胸に染み込んで来る。

「蛍、心配しなくていいよ。
大丈夫。
蛍はそのままでいい。
ただ蛍が元気でいれば、お母さんとお父さんも元気になれるよ。」


けーちゃんの低い声が心地よくて
けーちゃんの腕の温もりが心地よくて、

私はけーちゃんの腕の中で泣き続けた。