真新しい制服(と言ってもなんちゃって)に身を包み、鏡の前に立つと、ケータイが震えた。

「‥‥けーちゃんだ♪」


ぱかっとケータイを開くと、ディスプレイには[山城啓介]の文字。

時刻は6時半ちょうど。
いつも通りの時間。