じーっと見ていると、けーちゃんが笑いながら触れるか触れないかのキスをしてきた。

けーちゃんのキスはいつもドキドキする。


肩にもたれると、けーちゃんは片方の腕を私の肩に回し、もう片方の手を私の首もとに伸ばした。

けーちゃんの手が私のネックレスにそっと触れる。


自然と笑みがこぼれる。

「なんで笑ってるの?」
けーちゃんが不思議そうに言う。

「けーちゃんがこれ拾ったときのこと‥‥思い出して。」

「あぁ。」

けーちゃんも笑顔になる。


私は中1の冬を思い出していた。