「一ノ瀬家に失敗は許されないんだよ。わかるか?ホントに亜綺羅は駄目な子供だ。」
「次から頑張ります…」
「は?」
「だから…次…」
バシッ
「お前に次なんてねぇーんだよ。もう用済み、お前はもう一ノ瀬亜綺羅じゃない。これから一ノ瀬家の息子として世間にでるのは神羅、お前だ。お前は、もう亜綺羅だ。」
「この日が来るのを待ってたよ。俺は、やっと万全の状態まで完治したからね。バスケ界で沢山暴れさせてもらうよ。」
「俺は、これからどうするんだよ。一ノ瀬亜綺羅は俺だって言うのに。」
「お前は、もう一ノ瀬亜綺羅じゃないだろ。これから、うちの敷地内から出るのは徹底的に禁ずる。世間には一ノ瀬亜綺羅は一人っ子と言うことで通っているからな。」
俺は、話を聞いて怖くなった。男の俺が怖くてその場から逃げ出した。

