俺は今までバスケにしか興味はなかった。

あの、一瞬の時以外…


小さい頃から俺はバスケをやっていて、運動が好きだった。好きだったけど、驚くほど上手いわけでわなくて、一緒にやっていた『なのはちゃん』と『あきら』がすごく羨ましかった。

二人はもともと才能があり、飛び抜けて上手だった。
それに比べて俺はホントに普通だった。
誰も、下手くそ!とか向いてないよ。なんて言わなかった反面、凄い!上手!なども言われなかった。

はっきり言って、なんでバスケをやっていたのかわからなかった。

でもそんなときに一人の女の子、『なのはちゃん』だけは俺のバスケを見て『まさひろくんのバスケってとっても綺麗で優しいね。』と言ってくれた。


俺にとってその一言がとっても嬉しかった。そして、『一緒にバスケやろ?』って言ってくれたときは嬉しくて涙が出た。
バスケを初めて、初めて泣いた。

それからずっとバスケを続けていられるのは『なのはちゃん』のおかげ。