「で、用事って何に?」
「あっ!えっと…身長が小さくて…でもしっかりした筋肉がついていて、優しい男の子の部屋は、どこだか知ってますか?」
転けたときの音が聞こえた位だからたぶんこの辺の部屋だと思うんだけど…
やっぱりまだ入学したばっかりだしこの寮の仕組みも良くわかんないし、教えてくれたらすごい嬉しいなぁ。
「俺はわからないけど…じゃあ聞いてみるね。ちょっと待ってて。」
そういってスマートホンを取り出し、慣れた手つきでスマートホンを操作しはじめ、だれかに電話をした。
『うん、なるほどね…じゃあ一回俺のところに…』
ピッ
「ここで待ってるように言われたから、ここにいて?」
なんだかわからないけどここでおとなしくしていればいいんですね?
柊先輩は、顔が広そう。イケメンだし優しいし…
柊先輩を見習って私も早く友達を作りたいなぁ。
って…
わざわざ男子校に入った理由は全然ちがうのに!!

