「だ…大丈夫…いたた…」
立とうと思って足に力をこめてもまだ、立てない。
どうしよ…
ずっと、立てずに座っていたら…
入ってきた男の子が風呂場まできた。
「………。」
「………。」
やばい…
なにしゃべっていいかわかんない…
私は、恥ずかしくなり、下を向いてしまった。
「立てる?」
男の子は、優しく私の手をつかんだ。
私は、頭を小さく横に振った。そしたら、私の脇の下に手を入れて抱き上げてくれた。
私の身長より、少し大きいけど、男の子にしたら、小さめだなぁ。私は、155㎝だから、彼は160㎝くらいかな?
なのにひょいっと私を持ち上げた。
きっと凄い鍛えてたんだと思う。
「…ありがとう。」
ベットに下ろしてくれて、私は、お礼を言った。なんでだかわからないけど彼は顔を真っ赤にしていた…具合でもわるいのかな?
「うん。…じゃあ。」
彼は、部屋を出ていった。男の子のなかにも優しい人はいるんだと思った。
はっくしゅん!…
寒っ!
今気づいたけど…
私、いまだにバスタオル一枚だった…
早く着替えちゃお!

