皆が頑張っている。 私だけ涼しい顔をしてみてるだけ… こんなの駄目だよ。 8点相手がリードしているときに、第3クォーターが終わった。 「いっ…っ…」 蝶ちゃんが足を引きずって戻ってきた。もう足首は、赤く腫れ上がって痛々しかった。 「もう、姫上は交代だ。代わりに…」 「私がでます。」 なんで気づかなかったんだろう… 私がでても私がいじめられるだけ。蝶ちゃんは関係ない。 もっと早くに気づけばよかった。 私は、もうどうなったっていいや。 蝶ちゃん…ごめんね。 「じゃあ、湊…行ってこい。」