ブチッ!


「しつこいな!そう言ってんだろ!眼中にないならそう言え!」


質の悪い酔っ払いみたいになってきた。

何であたし、こんなにかわいくないんだろう?


と、思ったら、目の前の宗太郎が見る見る赤くなっていく。


「眼中ないとか…そ、そんなのじゃなくて…っ」


しどろもどろなとこも、あたしより断然かわいい。


キュンてしちゃうじゃんっ!


「すみません。そういうことなら、キスさせてください」


今度は真面目な顔であたしを見る。


「は?」


そういうことならって…どういうこと?


しかも、キス…させてください!?