「はははっ!おっかねー女だな」


こっちはあのキスの記憶が蘇ってハラワタ煮え繰り返りそうのに、泰虎は余裕の表情。


「何でそんな俺が嫌なわけ?結構いい男だと思うけど?」


「そういうとこが嫌なのっ」


宗太郎なんか何でもできるのに、そんな風に見せない。

カッコイイんだから!


「ふーん…でも、俺も譲れない」


そう言いながら、あたしの隣に移動してきた。


次の瞬間


「んっ…!」


唇を塞がれて、畳の上に押し倒された。

同時に手も抑えられたから、完全に身動きは取れない。


嫌…っ、怖い!


どんな抵抗も無意味で、泰虎の舌が入ってくる。