「はっはっは!とにかく今日はお互いのことを知る機会にすればいい。結納を急ぐ必要はないし」


「そうですな。では、さぁ飲んでくだせぇ」


父親二人はそう言って酒に走る。

結局は、酒を飲みたいだけなんだろ?


そしてあっという間に酔っ払いの出来上がり。


「アンタは何飲んでるの?」


仕方なく、あたしは泰虎に話しかける。


「コレ?酒だよ、酒。由良も飲むか?」


「はぁあ!?あんたいくつよ!」


そういえば年齢って聞いたことない。

でもどう見ても、二十歳は過ぎてないでしょ。


「さぁね?由良がキスしてくれたら教える」


ブチッ!


「知るか!もう一度言ったら殺す」