「えー、とりあえず乾杯といきますかっ」


楽しそうなお父さんの一言で、皆グラスを持った。

あたし、お父さん、そして…泰虎と、その父親の四人。


「ほら、由良も手を出して」


もうっ!

着物なんか着せるから、動きにくいんだって!


「乾杯!」


あたしはグビッとオレンジジュースを飲みほした。


よし、今日は吐くぐらい食べてやる!

意気込みながら、目の前に並んだ高級料理を睨みつける。


パクッ


んまっ…!