かわいくないあたしは、素直に不安を打ち明けることができない。


「放っておけるわけないじゃないですか」


いつも通り優しい口調の宗太郎。


「何かあっても俺がついてます。だから、由良さんは気にしなくていいって言ってるんです」


ドキッ


宗太郎にはきっと、あたしの気持ちなんかお見通しなんだ。


「……何よそれ」


「俺は由良さんが必要だと言ってくれるなら、どんなときでも力になってみせます」


都合のいいことばっか言って。

これ以上好きにさせんなっつーの!


「や、約束やぶったら一生パシリだからねっ」


「ははっ。それって今と何か変わるんですか?」


宗太郎の笑顔が、あたしの力になる。