「……はい、分かりました。失礼します」


ピッと通話を終了させて、ニコッとあたしに微笑んだ。


「先方に連絡してくれるそうです。保健室に行きますか?」


ホッ


「ううん、大丈夫。辛くなったら言う」


「無理はしないでくださいね」


よかった…とりあえずこれで一安心。

誕生日ぐらい落ち着いていたいじゃん。


「ねぇ由良?延期になったとは言え、いつかは婚約者に会わなくちゃいけないんでしょ?」


「……たぶん」


「その前にさ、気持ちだけでも宗太郎くんに伝えるべきなんじゃない?手遅れになる前に」


さっちゃんの言うことはよく分かる。

フラれるとしても、告白した方がいいのかな…。