美憂を家に送って、哀羅と二人で道を歩いていた。
哀羅は鼻歌を歌っている。
…ときどき不安になる。
哀羅みたいなお嬢様は、俺みたいなのと一緒にいちゃだめなんだ。
わかってる。
わかってるけど、でも。
「哀羅。お父さん…どうやった?」
「あぁ…大樹は気にしなくてええよ♪」
ほら。
哀羅はすぐ一人で抱え込むんだ。
「なんでだよ!」
「え?どうしたの?…不安なん?」
不安なんてかっこ悪いけど、俺は頷いた。
「怒鳴ってごめん…でも、頼ってほしいんだよ…!好きだから…」
「大樹…」
「かっこ悪いよな。でも、俺だから」
本当、かっこ悪いんだよ…


