数週間後、元気になった子犬を飼うことにした真理亜は下校途中、親友の祥子に告げた。

「あたし、進学する。とにかく勉強して、知識をつける。そして、世の中の仕組みってやつを見破る力をつける。それが、あたしの強さ」

「そ、そうなの」

祥子は少し、口ごもった。

「う〜ん!」

真理亜は前にジャンプすると、背伸びをした。

「あたしも前に進めたかな?」

深呼吸をすると、空を見上げた。







「キィキィ!」

数多くの戦闘員に囲まれながらも、和幸はゆっくりと歩いていく。

「旧型が!」

その前には、怪人達がいた。

「そうさ…。俺は旧型だ」

和幸は、口許を緩めと、ベルトを開いた。

「しかしな!前に進む旧型だ」

風が、舞い上がる。

「変身!」

黒いマフラーを靡かせて、和幸は走り出した。



end。