「いいよッ!とにかく出ていって!」



そう言って彼を部屋から追い出した。



ふぅ・・・。


本当におかしいよ。
あの人。


あの人の顔は好みだけど性格は苦手!


苦手どころか大の苦手だよ。



何でこんな人と一緒に暮らさなきゃなんないの・・・。



タンスからあふれ出した服を適当に選び、部屋を出てリビングに向かった。



すると見知らぬ男の人がいた。



あぁ!

この人が如月さん?


男の人もこっちに気付いたみたいで私のいる所に寄ってきた。


「君が瑠実ちゃんだね。こちらは如月 学と申します。よろしくね」



この人が私のお父さんなんだ・・・。


とてもイケメンで翔くんにそっくり。



「よ、よろしくお願いします・・・ッ」



緊張するなー・・・。


「そういえば翔と仲良く一緒に寝てたらしいね。ふッ。今頃の子は早いな」



え!?

翔と仲良く一緒に寝てた・・・?


何か私、勘違いされてないッ!?



イヤァァァァッ!