天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

様々な存在の坩堝たる桜の園、天神に出来た学び舎。

ここを天神学園と名づけ、猫は教頭となった。

二番目に甘んじたのは、花王にこの学園の長となって欲しかったから。

しかし、花王は苦笑いする。

「長だって?俺にゃあ学び舎の長なんて似合わねぇし柄じゃねぇよ」

それに彼は既に、桜達の頭目である。

これ以上あれこれ抱えるのは御免だねと。

笑いながら彼は桜の舞い散る中を歩いた。