天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

『学び舎などどうだろう?』

言ったのは猫だった。

いつだって、希望の象徴は子供達だ。

明るい未来を抱えて生まれてくる子供達。

たとえ生まれが何者であろうとも、可能性、素質、未来…そういったものを持っている子供ならば、どんな子だろうと受け入れる。

貧しさ、生まれ、瞳の色、肌の色、思想、宗教、そんなものが何だ。

分け隔てなく可能性を伸ばしてやる。

そんな学び舎で、賑やかな毎日を見せてやれたら。

少しは主も安心してくれるのではないか。