終業式が終わり、生徒達は各教室へと戻っていく。

「こはく先生が体育で毎回見れるようになるのか、こりゃあ眼福だな」

そんな事を呟くのは二年の御雷 疾風。

ご存知パワードスーツを開発した発明バカである。

が、彼も思春期の少年。

いい女には興味がある。

そんな彼を。

「テンジンキック!」

「いでっ!」

神逆 ルイ(かみさか るい)が背後から蹴っ飛ばす。

「てめっ、何すんだルイ!」

「疾風ぇ、私は先輩だぞ?呼び捨てにすんなぁ」

「るっせぇよ!」

何やら廊下で口論する二人。

「あの二人って、最近仲いいんですよね…」

雪菜の言葉に。

「へぇ…天才にも春が来たんですかね?」

タイマントーナメントに共に出場した仲、こはくがクスクス笑った。