天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

負け戦と勝ち戦を繰り返しながら、若き桜は考える。

争いを繰り返しても、この土地に平穏は訪れぬ。

一人ではこの大役は果たせぬ。

力を借りよう。

己と同じ桜をこの土地に植え、数多の桜の力で、この土地を平定しよう。

それはいわば『桜の結界』。

神の力を与えられた己と同じ桜を植え、同調させる。

桜達の力を借りて、この"場"を整える。

それが若き桜の考えた方法だった。