天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

「とにかく」

職員室の扉を開け、振り向き様に毒舌教師は鞠子を指差す。

「教師は生徒の規範となるべき行動を心がけて下さい。率先して騒動の種を撒き散らすような真似は、く・れ・ぐ・れ・も、やめて下さい。いいですね?」

「はい…気をつけます…」

「気をつけるだけじゃなく、行動で示して下さい」

「は、はいっ…」

最後に念を押され、シュンとなる鞠子。

まぁ内心快感を覚えていたりするのだが。

それでも沈んだ表情で自分の席に座る鞠子に。

「今日もこっ酷く叱られてるな、マリー先生」

保険医が声をかける。

「あ…」

苦笑いする鞠子。

「仕方ないんです、私は教師に向いていませんから…」