天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

それを境に騒がしくなる教室を。

「騒がない、ホームルーム進行を妨害する人は、この場で倫理の単位を失ったと思って下さい」

何食わぬ顔で脅迫する毒舌教師。

特にスペシャルバカ辺りは、この先一度のミスでも犯せば進級が危ぶまれる。

毒舌教師には絶対服従だ。

粛々と進められるホームルーム。

申し送り事項を一通り終え、教師二人は教室を出て行く。

職員室へと向かう廊下の途中。

「京極先生…」

毒舌教師は眉間を押さえながら溜息をつく。

『一体何度言わせれば分かるんだ』と言いたげな嫌味な溜息。

その無言の圧力が。

「っっっ…」

鞠子をゾクゾクさせる。

って、何悦んでんだアンタ。