とはいえ、自転車の二人乗りは禁止。
危ないのでやっちゃ駄目です。
理事長と良い子のお約束。
という訳で。
「あ、あのっ、二人乗りは危ないから…」
遠慮がちに呟く鞠子。
しかし声が小さい、か細い、聞こえない。
結果。
「え?何てぇ?」
不幸福姉妹は訊き返しつつ、そのまま二人乗りで鞠子から遠ざかってしまう。
「だ、だから、二人乗りは、危ないからっ、そのっ…」
もう一度言うも、既に不幸福姉妹は彼方。
教師の威厳も何もあったものじゃない。
完全に無視された形の鞠子を、クスクスと笑う周囲の登校中の生徒達。
「うぅっ…」
恥ずかしさに、眼鏡が曇るほど赤面する鞠子だった。
危ないのでやっちゃ駄目です。
理事長と良い子のお約束。
という訳で。
「あ、あのっ、二人乗りは危ないから…」
遠慮がちに呟く鞠子。
しかし声が小さい、か細い、聞こえない。
結果。
「え?何てぇ?」
不幸福姉妹は訊き返しつつ、そのまま二人乗りで鞠子から遠ざかってしまう。
「だ、だから、二人乗りは、危ないからっ、そのっ…」
もう一度言うも、既に不幸福姉妹は彼方。
教師の威厳も何もあったものじゃない。
完全に無視された形の鞠子を、クスクスと笑う周囲の登校中の生徒達。
「うぅっ…」
恥ずかしさに、眼鏡が曇るほど赤面する鞠子だった。


