「えっと、それから…」

たどたどしく紹介のメモを見つめる鞠子に。

「次はこの方でしょう、このくらいの事で手間取るとは頼りになりませんね、貴女は」

毒舌教師が辛辣な口調。

この二人はスペシャルバカのクラスの担任と副担任の間柄。

毒舌で鞠子が叱られる光景も日常茶飯事。

というか。

「っっっ…」

何言葉責めされてゾクゾクしてんの、京極教諭。

「つ、続きまして」

ロングの黒髪を揺らし、眼鏡の奥で瞳を泳がせる鞠子。

「天神学園敷地内の花壇の手入れ、植木の剪定、ゴミの片付け、清掃などをして下さいます、用務員の小岩井 防人(こいわい さきもり)さん」