天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

墓標のように突き立てられる数々の武器。

その刃の林で、小岩井とメアリアンは対峙する。

退く気配を見せないメアリアン。

小岩井もまた、退く気はない。

彼が退けば、必ずメアリアンは追ってくるだろう。

小岩井が逃げる先へと、執拗に追跡して来る筈。

それ即ち、天神学園全域に戦場が拡大する事を意味する。

放課後とはいえ、まだ校舎に残っている教師や生徒もいるだろう。

彼らをこの戦いに巻き込む訳にはいかない。