天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

地面に、壁に。

刀傷を刻み込みながら襲い掛かる刃!

回避しつつ、剣で弾きつつ、小岩井は応戦する。

「そんなつれない事仰らないで…」

メアリアンは悲しげな表情を浮かべた。

心底悲しげに睫毛を伏せた。

「私は命のやり取りがしたいのです…私に死を予感させる方との鬩ぎ合いを期待しているのです…そしてやっと見つけた…私に命の危険を感じさせてくれるようなお兄様を見出した…なのにそんなに冷たく突き放されたら…」

まるで多くの剣士達が斬り合いの末に朽ち果てていった戦場のように。

中庭には数多の刃が折れ、刺さり、砕けて破片を撒き散らす。

「私、見境なく学園の生徒を屠ってしまいそうです…」