天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

それなのに。

小岩井はメアリアン以外の女性の存在を口にした。

見知っていると言っただけ。

特別な存在であるとまでは言っていない。

それでも。

「その半妖の女性…どなたです?小岩井お兄様を見惚れさせる笑顔の持ち主…見てみたいわぁ…見て…逢って…抱き締めて…」

彼女の足元から、何十本もの刃が突き出してくる!

「腕の中で貫かれながら、阿鼻叫喚にもがき苦しむ姿が見たい…小岩井お兄様の見惚れた笑顔が、辛苦に歪む様を見てみたい…うふふっ…うふふふふふ…」