天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

明らかに侮蔑の表情。

天神学園の学生とて、全員が全員、鞠子やこはく、雪菜や逸男、ルイのように理解のある人間ばかりではない。

中にはこの男子生徒達のように、ゴミ片付けや清掃に携わる用務員を『みすぼらしい仕事』と偏見の目で見る輩もいるのだ。

「…………」

コツンと、足先に当たって止まった空き缶を拾い上げる小岩井。

片手で缶を握り締めたまま。

「お?」

彼は男子生徒達を見上げる。