天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ

ゴミ拾いをして、汚れたツナギのままだ。

学食に行く事を遠慮する小岩井だったが、鞠子達は半ば強引に連れて行く。

「オカンさん、Aセットを六つお願いします」

雪菜が食券片手に注文すると。

「あいよぉ!お、今日は新入りさん達も一緒でやんすね?」

そばかすだらけの顔をクシャクシャにして、オカンが笑った。

各自トレーに載ったAセットを手に、空いている席に座る。

賑やかな昼休み。

向こうの席ではスペシャルバカ一味がギャイギャイ騒いでいるし、ヤンブラコンは手製の弁当で兄上とイチャラブタイム、ルイのそばに発明馬鹿がやって来て、痴話喧嘩ともボケとツッコミともつかないような口論をしている。

そんな中。

「鞠子ちゃん食が細いなぁ!ほらぁ!俺のコロッケ食えぇ!さぁっ!ガブッとぉ!ガブッとぉ!」

「だから鞠子って呼ぶなっつってんちゃられられべちゃれ!」

「いいぞ鞠子ぉ!その元気!そういう熱意が生徒に伝わるんだ!そう!そうっ!」

逸男の熱血お節介に鞠子がキレて眼鏡を放り投げた。

逸男は一向にビビっていないが。

「修三もキレ眼鏡もうるせってんだよ!てか『修三』って呼ばれたら怯めって話だよっっっ!」

ルイが久々のアグレッシブツッコミで学食のテーブルをちゃぶ台返し。

結論、三人とも学食出てけ。